10 SPEED / 10 SPEED

アメリカのハード・ロックンロール・バンドのデビュー盤。 楽曲的には1970年代的なグラム・ロックやロックンロールを 目指した様な感じで、勢いがあるし、ファンキーさもあってのりは 非常に良い。郷愁を誘うような古臭いメロディに、今風の プロダクションが施されており、センス的には オルタナティヴ・ロック的なものを感じるが、取っ掛かりがかなり 違っていてユニークだ。Foreverの様な楽曲を入れてくる辺りの センスはかなり変なのだが、何故か耳を引き付けられてしまう。 音像はかなりハードだが、やっている事はハード・ロックとは程 遠いので、そういう辺りを期待すると外すかも知れない。[81]

ROLL OF THE DICE / 101 SOUTH

アメリカのヘヴィ・メタル・バンドの2年振りの2ndアルバム。 HARLAN CAGE、元FORTUNEのキーボード、ROGER SCOTT CRAIGによる プロジェクトだ。彼の経歴から想像がつく通り、哀愁を帯びた アダルトな産業ロック系のアメリカン・ハード・ロックと 言えるものだ。彼らしく、非常強い哀愁を湛え、透明感のある 美しいハード・ロックを聴かせてくれている。全体的に ミドル・テンポが中心だが、落ち着いた雰囲気を残しながらも テンポの良さを出していて悪くない。とにかくメロディが 素晴らしく、What's Your Game?等、佳曲が揃っており、 FORTUNEのファンだったら十分満足出来る内容のはずだ。[87]