アメリカのハード・コア・バンドの2枚組みアルバム。2000年に リリースされたデビュー盤と、2000年にリリースされた ミニ・アルバムをカップリングしたものだ。方向的にはテクノ的な エッセンスを持つ、ダークでヘヴィなハード・コアだ。 ミドル・テンポのスピリチュアルでカオチックなサウンドは、 不気味なトランス感を持っていて、非常に奇妙な印象を与える 作品だ。テンポの遅いインダストリアル・ロック的に進むかと 思えば、NEUROSISの様な、哀愁を湛えたスペイシーでダークな メロディを展開して来たりと、非常にユニークな世界を 展開している。実験的で、この重苦しいサウンドは好き嫌いが 判れそうだが、中々面白い作品だと思う。[87]

アメリカのハード・コア・パンク・バンドの2年振りの 2ndアルバム。ボストン出身のバンドと言うことで、歪めた シャウトを用いる等、メロディック・デス・メタルの影響も 感じさせなくはないのだが、どちらかと言うとNEUROSISと言った 辺りの影響を強く受けているのが良く判るが、その音楽は 独自のものに昇華されている。陰鬱さを湛えながら、 カオティックでヘヴィネスなサウンドを聴かせてくれていおり、 静と動の対比の使い方等は素晴らしい。激情を感じさせる エモーショナルなサウンドとシャウトは渾然一体となって迫って 来て、精神に非常に強い圧迫感を与えてくる。そのアイデアと オリジナリティは凄まじいの一言に尽きる。[92]