PLACE CALLED RAGE / PLACE CALLED RAGE
アメリカ人ギタリスト、AL PITRELLIはSAVATAGE、MORNING WOOD、
ASIA等々、数多くのバンドにサポート・ギタリストとして参加し
活躍してきたが、元TWISTED SISTERのDEE SNIDERとのバンド、
WIDOWMAKERの解散に伴って自己のプロジェクト・バンドを率いて
活動する事になったのがこのバンドだ。ブルージィな
アメリカン・ロックでそれほど派手さはないが、楽曲の出来は
悪くない。ボーカルのTOMMY FARESEはハスキーでサウンドには
あっているし、リズム体もMORNING WOODで一緒にやっていた
メンバーで息は合っている。全体的にはこじんまりした感は
拭えないし、ハードさもあまりない。[78]
WHEN PUS COMES TO SHOVE / PLATYPUS
KING'S XのTY TABOR、元WINGERのROD MORGENSTEIN、
元DREAM THEATERのDEREK SHERINIAN、DREAM THEATERの
JOHN MYUNGによるプロジェクト・バンドのアルバム。方向的には
1970年代的な様々な要素を取り入れた、プログレッシヴ・ロックと
言える様な作品に仕上がっている。参加メンバーからすると、
TY TABORの音楽性が最も強く出ており、KING'S Xをよりハードで、
メロディを強く打ち出し、複雑な展開の作品にしたと言う感じだ。
楽曲によってはフュージョンっぽい色合いがかなり濃く出ている。
楽曲、演奏とも良く出来ているので、安心して聴く事は出来る。
[83]
LIVE FROM OZ / PLANET X
アメリカのテクニカル・ロック・バンドのライヴ盤。
元DREAM THEATER、YNGWIE MALMSTEENのキーボード、
DEREL SHERINIANを中心とし、主にソロでの活動を中心としている
ギタリスト、TONY MACALPINE等によるバンドだ。全曲
インストルゥーメンタルであるため、ライヴで飽かせる事なく
聴かせる事が出来るかが気になるところだが、テクニシャン
揃いなだけに、その超絶した演奏と、テクニカル・ロックらしい
変則的でプログレッシヴな楽曲と、意外に叙情的に聴かせる
メロディが渾然一体となって気が外せない。一般受けする
内容ではないかも知れないが、聴き易くて面白い作品だ。[81]
SECRETS OF LIFE / PLATITUDE
スウェーデンのヘヴィ・メタル・バンドのデビュー盤。方向的には
北欧らしい叙情派のメロディアスなヘヴィ・メタルと
言えるものだが、シンフォニック・メタル辺りの影響も
感じられるものとなっている。こう言った辺りを上手く要素を取り
入れながら、オリジナリティを感じさせる辺りは好感が
持てるところだ。ERIK "EZ" BLOMKVISTのボーカルは、やや野太く
感じられるときがあり、少し興醒めする事もあるのだが、それが
勇壮さを出している事も事実で、実力的にも申し分ない。本当に
必要なのかどうか判らないが、ツイン・キーボードと言う体制を
取っている。[83]