ZOTL / ZOTL
ドイツのヘヴィ・メタル・バンドの1992年にリリースされた
デビュー盤。女性ボーカリスト、BIRGIT ROHDEを擁し、
キーボードを前面に配したメロディアスなヘヴィ・メタルだ。
BIRGIT ROHDEのボーカルは、透っていて綺麗な
声質ではあるものの、舌っ足らずでお世辞にも上手いとは言えない
事もあって、B級と言った感じを強くさせる
アルバムとなっている。メロディ自体は非常にドラマティックな
部分もあり悪くないのだが、このボーカルとサウンドに今一つ
合っていないプロダクションもあって、ややともすればチープな
イメージを受ける。[78]
TOTAL LEVEL OF DESTRUCTION / ZOIC
スウェーデンのドゥーム・メタル・バンドCANDLEMASSの
LASSE JOHANSSON、MAPPE BJORKMAN、JANNE LINDTHという、
中心人物であるLEIF EDLINGとボーカルを除くメンバー等による
ニュー・バンドの1stアルバム。元々はCRIMSON GLORYの
MIDNIGHTをボーカリストにするということだったが結局
VINI DOMINEのFREDRIC OLSENが担当している。ダークでヘヴィ等
CANDLEMASSを思い起こさせる部分も無きにしもあらずだが、
いわゆるドゥーム・メタルではなく、むしろ正統派
ヘヴィ・メタルといった風で、そういう意味でもFREDRIC OLSENを
ボーカルに選んだのだろう。だが、その割にはFREDRIC OLSENの
ボーカルは大仰過ぎて自然な流れを壊しているようにも感じる。
Never Be Sameの様なじっくり歌い上げるタイプの曲は割と
しっくり来るだけに残念だ。インストルゥーメンタルの
St:Dilo'n等楽曲はまずまずの線はいっている。[80]
BURIED ALIVE / ZONATA
スウェーデンのヘヴィ・メタル・バンドの3rdアルバム。非常に
メタリックで攻撃的なナンバー、Buried Aliveで幕を開けて
驚かせるが、以降はアグレッシヴでありながらも、北欧らしい
叙情性を持たせて、彼等らしいメロディアスなヘヴィ・メタルを
聴かせてくれている。キーボードを前面に配し、シンフォニックで
壮大さを感じさせてくれると同時に、アップ・テンポで勢いの
良さを感じさせてくれる。かなりキャッチーな部分もあり、そう
言ったところでは、ジャーマン・メタルの影響も強く
感じさせるし、The Mourner's Taleにおけるアグレッションの
掛け方など、TAROT辺りを連想させるところがある。[82]